トイレ、サニボンF

『池袋母子餓死日記』より。
1996年に、池袋のアパートで餓死した母子の事件を皆さんは覚えているだろうか?母親が死ぬ寸前まで書いていた日記が、いつの間にか書籍となっていた。色々と考えさせられる内容なのだが、思わぬ所でこの一文が被さるので笑ってしまう。しかも、天丼で。強烈なのは、たまに『セニボンF』と間違っていることだ。
それはともかく、この母が『邪魔』という謎の存在に、ひたすら怯えている様子が克明に描かれており、どこかアウトサイダーアートの域にまで到達している。
ただの日記にネタバレも何も無いのだが、最後の一文で気が滅入る。というよりも、どこを読んでも気が滅入るくらい、暗い。
これからの老後に備えて、我々平民が読むべき本だ。