アウトレイジ
上の立場にいる人間は、簡単に物事を依頼する。下の苦労も知らずに、ホイホイ呑気に言ってくるんじゃねぇ、まぁやってみるか。意外とすぐ終わったな。請け負った仕事は完璧に終らせたし。じゃ、上司に報告しようかな。え、任務は遂行したのになんで怒られてんの、オレ!
仕事していると、そういう場面に出会う事はないだろうか?そういうシャバの憂さを晴らす、僕らの映画が出ましたよォォォオ!
縦社会の厳しさを、主人公達もガッツリ受けます。でも、一瞬だけスカッとするところがあるんですよ。上司の理不尽さを受けているサラリーマンは観るべき。
他にも、「まぁ、結局は俺たちの出番って事でしょう親分」「これでやってみろよ!」「なめてんのか、コラァ」「あ、じゃねーんだ」「ぶち殺すぞ、コラァ」「帰ったよ、バカヤロウ」「てめぇの舌は何枚あんだ、この野郎」と、言いたくなる日本語ばかりで楽しかったです。
痛いシーンが結構あるのだけど、何故か笑ってしまった。大友組の面々が木村に無理やり因縁つけるシーンとか。
椎名桔平が良かった。鈴木慶一の放屁音みたいなテーマ曲も。
今日は
去年亡くなった伯母の命日である。不思議に、一睡も出来なかった。(昨日も色んな事があったが、この出来事に比べれば瑣末なものである)
22日にこの世を去ったのであるが、何点か何とも言えない出来事があった。
まず第一に、伯母が永眠した時間に、自分も寝れずに起きていた。直後、風のようなものが通り過ぎたのを、感じたのである。
第二に、何故か部屋のドアが大きい音を鳴らしたのである。
上記の二点は偶然かもしれん。とにかく胸騒ぎがした後、もやもやしたまま8時頃まで起きて、母親からの電話で予感は的中してしまった。そして、会社へ出勤。あれは、とても辛かったなぁ。辛すぎて、帰る前の記憶が無くなってしまった。
最初、涙は流れなかったが、帰省し伯母の亡骸を見た瞬間、涙が止まらなかったのを覚えている。
『もっと話せば』『もっと一緒にいたら』、色んな『もっと』が浮かび、頭の中には『ごめんなさい』しか言えなかった。
亡くなる一週間前、帰省し入院していた伯母に会いに行ったのだが、やせ細った姿を見て、いたたまれなくて、涙をこらえきれずに父親に連れられて早々に帰った。伯母に心配をかけさせない為の父と伯父の配慮だった。会えたのは良かったのか、悪かったのか。俺は今でも答えが出せないままでいる。
あれから、一年が経った。毎日、同じことの繰り返しのような感じもするが違うような気もする。唯一、違うのは「生きる」という意思の事。闘病中の伯母が『もっと生きたい』っていう思いを持っていた事を俺は感じた。亡くなった伯母の分も、俺はやるんだと決めたのである。逃げ出したくなるような事も、恥ずかしい思いをしても、汚泥にまみれても、『生』について改めて気づかせてくれた伯母に祈りを奉げたい。
そして、ありがとう。