プロレスはジャズなんです

某番組で安田拡了さんの一言。続けて「即興で試合を作るんです」とも。というかプロレス番組でそんな事言っていいのか?活字ではなく、テレビでのカミングアウトを見たのはこれが初めて。ジャズについて詳しくは知らないけども、着地点があらかじめ多少は決まっていてそこまで自分の腕一本でたどり着くってとこは確かにプロレスと一緒だとは思う。プロレスも勝敗は事前に決まっているが、着地点以外はほとんどアドリブに近い。試合前に打ち合わせしようが、片一方の選手が段取りを全て忘れてしまったら、結局は即興となってしまうし。打ち合わせしてても仮にリングでアクシデントがあった日にゃ段取りだって飛ぶよ、そりゃ。そこで、飲み込めるか飲み込めないかでプロレスの巧いか下手かも出るし。閑話休題。プロレスの面白いところは、着地点までもが危険極まりないとんでもないショーだからだ。例えば、ガチで強い選手が、自分の負けが決まっていたとしても、相手の選手をボコボコにした挙句あっさりファール負けするとかいう物騒な試合があってもおかしくない。というか、あったんだが。とにかく、結果よりも過程が奥深いショー。それがプロレス。I編集長の言葉を借りるなら、「底が丸見えの底なし沼」という事なんだろう。最近のプロレスがつまらないのは、推理する隙間の無い試合が多すぎるからなんだろうか?あと昔、プロレスが凄い嫌いだったから嫌いな人の言い分も分かるし。とりあえず、プロレスってのを知れば知るほど奥が深いんだなぁというのは実感しました。はい。