プロレスとは?的な駄文

 自分はある時期を境にプロレスから熱が冷めてしまった。何故なのか、それは全く分からない。ただ、1つ言えるのは2005年頃までは結構見てたような気がする。
 思い出の彼方に消えてしまう、数々のマイクアピールや隙だらけの失言、あるいは謎かけ。次々と消費されていく様は、楽しくもあり儚くもあり。そんな「言」をアーカイブしていきたい、と思ったものの、働いたりメシ食ったりセックスしたり歓楽街に流されていったり自慰したりする内に、ズルズルと時間は経て、当初の目的が果たされず朽ちていき、更新も疎かになっていく始末。そもそも、プロレスとは何?男の抱きあいごっこ八百長?このような思案に決着が付けられるようになったようだ。
 見世物的要素に勝負論、選手達の思惑・強弱が幾重にも重なって魅せる幻想、それがプロレスだと思う。
 いつの間にか、「格闘技」がもてはやされる時代となったが本質的には何も変わってはいない。真剣勝負を謳おうが、結局はヤオガチ論はいつまでも付きまとう。自分が小さい頃にあったボンヤリとした「誰が一番強いのか」という純粋性のドアを90年代から誰かが徐々に開け放ったが、驚くべき事にそこには何も無かった。
 存在したのは、均質化された強さと新陳代謝の異常な速さという夢の無い世界。
 と同時に分からせられたのは、選手達の『人間力』にしか惹かれないという事実。言うなれば、その人しか持っていないもの。
そしてダラダラ書いてきて気付いたのは、別にプロレスじゃなくていいじゃんという事だった。
 私が感じる全ての「プロレス」的なものを、これから出来る限りアーカイブしていく所存である。
 もう全て分かりきった上での文章を読むのも、書くのにも飽きた。ただ己に忠実でありたい。