その後、高校生からは渋谷系〜トラットリアを通してザ・フーポール・ウェラー、ブリット・ポップとUKロックへ。更には、アシッドジャズからATCQやダフパン、ケミブラと雑食化が進み、その結果「良いセックスをしてるからね」でおなじみのPや「はてなだけで盛り上がってる」Airaに至るのです。
 あと、トラットリアを知ったのも、B-PASSのライブ評から。「トラットリアナイト」のサプライズゲストで、コーネリアスが出たという記事だった。当時「トラットリア」についての説明も何にも無い為、とりあえずコーネリアスが絡んでるっぽいと考えWWRBやブリッジやVPを買ったところ、なんとなく気付いた次第です。
 まぁ、パーフリには間に合わなかったけど、他がブレイクする瞬間に多少立ち会えて良かったと思う。毎月の雑誌買ったり、新譜チェックや旧盤ディグは楽しかった。14歳の頃にずっと聞いたフリッパーズ・ギターには、相当救われた。自分の気分を丁度表現された時の心地よさを、14歳で知ってしまったのだ。だから、今でも音楽聴くのはその頃の感覚を追い求めて探しているからだろう。
 色々経て30代のおっさんに差し掛かっている自分が、あの頃持っていたCDを聞き直すと好きなんだけども、10代の頃のような衝撃は感じない。楽しい夢を見せてくれた、シールで閉じて隠しておきたい過去のものだ。