パブリック・エネミー

モデルガンを持った人達が前に立って、その後ろで高速ラップするグループみたいなタイトルの映画。モデルがジョン・デリンジャー、主演はデップ、監督は漢を描くのに長けるマイケル・マン、期待するなって方が無理だね。ウォーレン・オーツ主演の男泣き傑作映画「デリンジャー」に続くか?と期待して観た。デリンジャーがFBI結成のスケープゴート的役割を負わされた事や、次々起こる裏切りを端的に描いたりして、唸らされる所はあった。デップとベイルの対比とかも良かったしね。
マイケル・マンの映画見て、いつも思うのは『ジョークはあるけど、ユーモアの要素が全く無い』という事である。その癖が、この映画でもあって、観てて疲れる。緊張と緩和の落差も殆ど無く、淡々と進むので色んなことが頭に残らず終わってしまうのだ。マイケル・マンにコメディさせたらすごい事になるんだろうと思いながら観てたら、いつの間にか終わっていた。女が泣く映画。
プロ格者的には、ドン・フライの演技が良かった。端役なのに印象に残る。